野球 北京五輪アジア地区最終予選
日本代表 対 チャイニーズタイペイ代表
                     (台湾)


パブリックビューイング

(’07.12.3 東京ドーム)

’07年12月1日から3日にかけてアジア野球選手権大会(アサヒスーパードライチャレンジ・アジア野球選手権2007)が
チャイニーズタイペイの台中インターコンチネンタル球場で行われ、この試合において’08年夏に開催される北京オリンピック
アジア予選を兼ねており、星野監督率いる日本代表の戦いに熱い注目を集め、3日のチャイニーズタイペイ戦では東京ドーム
においてオーロラビジョンでの中継を観戦する「パブリックビューイング」が催され、ドームに集まった4800人をはじめとする
日本中の野球ファンが異国で戦う日本代表にエールを送った。


今大会の参加チームは日本、チャイニーズタイペイ、韓国をシードチームとし、他11月26日から28日にかけて行われた
予選大会出場のタイ・パキスタン・フィリピン・香港の4チームから勝ち上がったフィリピンを含んだ4チームで行われ、
この大会での優勝チームがアジア地区の代表として北京オリンピックへの出場権が確定する。
2位・3位でも2008年3月に行われる「世界最終予選」で8チーム中から残り3枠を争うチャンスは残されているが、
ここは一気に今大会で決めたいところ。

日本代表はこの日までのフィリピン戦・韓国戦を10−0・4−3で連勝してきている。
初戦のフィリピン戦では先発に涌井投手を起用、初回から5点をあげるなどして10点を奪い7回コールド。
一転して2戦目の韓国戦は1点を争う緊迫した試合、日本は4人、韓国は6人の投手をつぎ込んだ・・・
成瀬ー川上ー岩瀬ー上原の豪華リレー、4時間2分の熱戦だった。

そして今日・この日、3戦目のチャイニーズタイペイ戦に全てがかかる。
敵地での戦い、完全なアウェーだ。
この試合の前に韓国がフィリピンを13−1で降しており、日本の1位通過のためにはこの試合の勝利か
失点率の低さ・0−1か1−2での戦いが求められる。 テケテケ一行も微力ながら日本代表の勝利を祈ることにする。

東京ドームの25番ゲートから入り、ライト側ポール裏辺りの通路・・・ いつもはシャッターが下りている“幻の”下りる階段。
ここを下りるとポール脇からグランドへ。 今回のテケテケ達の目的地はいつものスタンドではなくコッチ。
この日の「パブリックビューイング」はスタンド席は無料、グランドレベルのフィールドシートは有料の1500円。
あえて有料席を選んだその訳は・・・ 長くなるので別ページに示すとしよう。
いつもは見下ろすグランドへ歩み寄る・・・ そして視界の開けたその先にはグリーンの人工芝が一面に広がり
青色の座席が層をなす。 見上げた上空には高々とマットを敷き詰めたような天井が広がり
照明灯が空間を照らしている。いつもの選手の目線に今テケテケは立っている。
この日のパブリックビューイングはオーロラビジョンと2基の大型ビジョンで放映される。
配布されたエアクッションを敷いて思い思いの場所に席をなす。
日本時間19時00分(現地18時)、国歌斉唱に続いていよいよ「プレイボール」の時を迎えた。

先発は2戦目の韓国戦での登板が目され、ウラをかかれた格好の韓国チームが急きょスタメン7人を変更する事態も
みせたダルビッシュ有投手が満を持して登板する。数年前までの甲子園のエースも、今や全日本のエースと評される。

1回表・日本の攻撃、先頭の西岡選手が1ストライク1ボールから打った3球目・・・ショートゴロがイレギュラーして
内野安打となった。日本にとっては幸先の良いスタートだ。
2番川崎の送りバントで1アウト2塁、3番青木の強いゴロの打球をファーストがはじくもセカンドがカバーして、
青木も必死のヘッドスライディングを試みるも???のアウト判定。 2アウト3塁となった。
4番新井の2−2からの5球目が右ひじ付近に当たったように見えたがファウルの判定、星野監督もベンチを飛び出して
猛抗議。しかし、判定変わらず1球のボールを挟んで2−3。 続く7球目を打ち返しレフト前ヒットで1点を先制。
連続する???判定へのモヤモヤを一蹴する値千金の一打となった。
ダルビッシュ投手も1回・2回とヒット・デットボールで先頭打者の出塁を許すも、なんとか無失点で切り抜ける。

今ひとつ波に乗れないダルビッシュ投手が、ついに6回に痛恨の被弾。ヒットでのランナー1人を置いて4番バッターに
ホームランを許す・・・ 1−2、ついに逆転された。ここまで2回以降散発の3安打に抑えられ、思わぬ苦戦を
強いられている日本にはとても重苦しいムードが漂った。 1−2のスコアなら五輪出場権を手に出来る。
これ以上の失点は許されない、東京ドームの空気も一瞬にして緊迫した。

しかし、凍りついた空気が一変するまでにそう時間はかからなかった。
逆転を許したすぐ後7回、先頭の村田が背中への死球を受けてノーアウト1塁。続く稲葉もライト前ヒットで1・2塁。
8番里崎のピッチャー前への送りバントがフィルダースチョイスを誘いノーアウト満塁。
9番大村、1ストライク2ボールからの4球目、ヒッティングの構えから意表をついたスクイズ!!
代走の宮本がホームに帰ってきた。2−2の同点だ。
ノーアウト満塁からの多大なリスクを伴うスクイズなだけに、相手チームへ与えた衝撃もまた大きかったに違いない。
ここから消沈するチャイニーズタイペイを日本打線がたたみ掛ける。

1番西岡のライト前タイムリーで逆転に成功、2番川崎もタイムリー、3番青木は四球で出塁し
4番新井・5番阿部もタイムリーで続く。 この回だけで打者12人、大量6点を奪った。

一転して勝利に近づく得点シーンの連続にドームも沸いた。
7回を投げきったダルビッシュに代わって8回は予選初登板となる藤川を起用。大量点にも守られて
3者凡退のパーフェクトリリーフ。
9回表にも3点を加点した日本は、10−2として最終回に上原投入でキッチリ締める。
1アウトからエラーで出塁したランナーをショートゴロ併殺打にしとめてゲームセット!
我らが日本代表の’08北京オリンピック出場が決定した瞬間だ。

歓喜の中心で星野監督が3度宙に舞う。

・・・言うまでもなく、この日の勝利はオリンピックに向けた『通過点』に過ぎない。
’08年8月2日、再び日本代表選手が招集され、8日・9日の東京ドームでの壮行試合を経て
8月13日、北京五輪野球競技が開幕する。

負けられない”一戦必勝”の戦いはまだまだ続く・・・
頑張れニッポン!

P.S.そうそう、無料でも観戦できるこの日、有料観戦したそのワケね・・・
東京ドームの開場20年を目前にして、あの場所が初公開されたんだ。
ぜひ是非見てみてね。(続く)

(’07.12.9up)


   
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