テケテケ in 伊豆大島


’02年10月1日、「戦後最大級」とも形容された台風21号が、勢力を落とす事なく東日本を駆け抜けた・・・
それはテケテケ一行の大島行きを阻むのに余りある勢力とタイミングだった。

激しく降り続く雨と、時折窓をたたく強風の中で一本の電話が鳴った。
その内容は、乗船予定の2日・8:00の便が欠航になった事を知らせるものだった。
併せて、当日の状態を見て午前11時に臨時便が就航するわずかな可能性が示され、代替の旅行地を案じながら、
ひとまず現地に集合する事とした。

台風により残された波のうねりを考えると、欠航便と臨時便のわずか3時間の時差の中に
大島旅行への出発を期待する事も難しく、台風一過の澄み切った秋空を恨めしく思いながら浜松町駅に降り立ち、
竹芝客船ターミナルへと歩を進めた。


ターミナルに到着後、一目散に窓口の掲示を確認すると、
そこには「条件付き出航」とあった・・・
「条件付き出航」って何よ?
もどかしい思いで窓口の女性に訊ねると、
とりあえず出航はするけれど、運行に支障をきたすような場合には
引き返す事もあるという主旨のお返事を頂いて、
とりあえず船に乗船できるという喜びが沸いてきた。

「欠航」と言われてしまえばそれでおしまい− が、
「条件付き」ながらも出航してくれれば、たとえ引き返す事に
なったとしても、乗船の楽しみは残る −
そんな旅気分が昨日の台風を忘れさせていた。
我らが乗船予定の超高速ジェット船・セブンアイランド「夢」号が
係留されている・・・ これから始まる船旅と未知なる伊豆大島に
胸を馳せ、出航前の乾杯を交わす事にした。

台風一過となったこの日、東京地方の気温は30度近くにまで上がり、
これまでの焦燥感も嘘のように陽気な気分に包まれた。

ほどなくすると午前11時、出航の時間がやってきた。
そうそう忘れてはいけない。「条件付き」だったよね。

船内に入ると2階建てになっていた・・・
周囲全てを窓に覆われて、客船のイメージからすると
決して大きくない船体。いや、「小さい」と言ったほうが正直な印象かな。
これも高速走行の為とあってはしょうがないトコだけど・・・>^_^<

ジェット機のような音を立てて、次第に速度を上げていく。
 「どんぶらこ〜」なーんていう船のイメージとはほど遠く、
まさに突き抜けていく感覚だ。
船外から見ると、水上を飛んでいるそうだ。

伊豆大島まで1時間45分、水上の旅が始まった・・・
頑張れ夢号! 荒波蹴散らし駆け抜けろ!!(^o^)丿









レインボーブリッジ、アクアライン、羽田空港などを臨みながら
東京湾を抜けると、行き違う大型船舶に目を奪われながらの
船旅が続く。

「条件付き出航」の心配もだいぶ薄らいだ・・・
もう大丈夫だろう。(^o^)丿
まだ見ぬ伊豆大島の姿に期待が膨らむ。

そして、眼前に現れた伊豆大島のシルエット。
いざ我らはその懐に突き進む。

少しずつも確実に近づきつつある伊豆大島。

到着港は岡田港らしい・・・
風向きや波の様子によって「岡田港」と「元町港」を使い分けている。

いざ岡田港に停船された。
やはり船体は小さく、旅客の下船に合わせて夢号が揺れている。



伊豆大島への初上陸を果たすと、約束のレンタカー業者が
港に出迎えていた。
ここから先の移動を彼に託す事にしよう。

伊豆大島は周囲52km(うち道路一周44km・車で約一時間)、
面積91ku(品川区の約4倍)で人口は約一万人の島だそうだ・・・

いざ大島一周道路を時計回りに周回しよう。

出発後、海を見渡す事の出来る駐車スペースに遭遇、
ドライブマップの確認やターゲットの設定をかねてここで一旦停車。

ここは「ヨウゴシ岬展望台」という名前が付いていた・・・ 
「ヨウゴシ岬」の「ヨウゴシ」って何だろう?
地図にも説明にも記載のないこの場所、軽〜く
海の色でも紹介しておきましょう。

見晴らしの良い日なら、房総半島まで見通せるそうですよ。>^_^< 

さーて、大島公園へ向けていざ出発〜(^o^)丿♪♪


海のふるさと村

伊豆大島の東岸に位置し、雄大な地形を巧みに利用した都立公園で、
北地区には動物園と椿資料館、南地区にはキャンプ場など手付かずの
大自然が楽しめます。
大島公園動物園
休園日なし  入園料無料 午前8:30〜午後5時
                 TEL04992−2−9111

動物園を目指すとタイワンリスのお出迎え・・・
展示動物かと思いきや、こちらは半野生化したリスさんでした。>^_^<

なぜ「半野生化」かというと、来園客のお土産を求めて
フレンドリーそのもの・・・

そして、園内にはクジャクやシチメンチョウをはじめとする動物達が
本当に放し飼いにされています。 これでホントにタダでいいの?


大島公園 椿園
休園日なし  入園料無料 午前8:30〜午後5時
                TEL04992−2−9111

ここの椿園は椿の園芸品種約450種3700本、ヤブツバキ(自生種)
約5000本を有する日本で最大の規模を誇るのだが、テケテケ一行の
訪れた時期では如何ともし難く、その風情を楽しむことは出来なかった・・・
だけどガイドさんの親切な御説明を頂けて、満足満足です。(^。^)






海の見渡せる動物園・・・
 なんだか幻想的じゃありません?>^_^<

波浮港

川端康成の小説『伊豆の踊り子』にも登場した情緒あふれる港町。
  旧港屋旅館や旧甚の丸邸が踊り子の里として見学できます。

アンコ椿は恋の花   作詞 星野哲郎
              作曲 市川昭介
               歌  都はるみ

 三日おくれの 便りをのせて
 船が行く行く 波浮港(はぶみなと)
 いくら好きでも あなたは遠い
 遥か彼方へ 去ったきり
 あんこ便りは あんこ頼りは
 ああ 片便り

 三原山から 吹き出す煙
 北へなびけば 思い出す
 惚れちゃならない 都の人に
 寄せる思いが 灯ともえて
 あんこ椿は あんこ椿は
 ああ すすりなき

 風にひらひら かすりの裾が
 舞えばはずかし 一六の
 長い黒髪 プッツリ切って
 かえるカモメに たくしてや
 あんこ便りは あんこ便りは
 ああ 恋の花

円形のコロシアムのような、美しい姿の波浮港・・・
西岸の高台「波浮港見晴台」からは、一年を通じて穏やかな波浮港の
パノラマが展望できます。


港の町並みを歩いてみると、時の流れを感じさせない頑(かたく)なな
までに着実な歩みを思わせます。
出発地・竹芝桟橋から約120km。確かにここも「東京」なのだ。

この町の向こうに、当時、宴会の中心となった旧港屋旅館や
旧甚の丸邸が、「踊り子の里」として残されています。
踊子「薫」のモデルになった女性が、踊っていたという
旧港屋旅館が資料館として残され、当時の様子を再現した
人形や関係資料が展示してあります。

   無休 9:00〜16:00 無料
           TEL04992(2)1446



地層切断面





波浮港を出て、次なる目的地を物色して走ると
そこには高さ100m、長さ600mに渡って溶岩層が
幾重にも重なる地層断面を発見。

150万年もの昔から、幾度となく数えられてきた
三原山の噴火によりできたものと言われており、
そのスケールの大きさには思わず圧倒されてしまいます。

甘党の皆さんには、切り口の良い「バームクーヘン」を
見るようで、反射的によだれを流すことうけあいでしょう。>^_^<




同行されたお二人も、そのあまりの美しさに
バームクーヘンをパクり。


何気なく地層に歩み寄ったお二人のお陰で、
地層の大きさを再確認。


なんとも切れ味の良い包丁で、スパッと切ら
れている印象です。(^。^)




さーて。
「条件付出航」に始まり、内容充実の儲けものの一日を
締めくくるとしよう。

ここ大島温泉ホテルは、三原山の7合目にあって
目の前に三原山の内輪山と噴火口、夜になると満天の星空を
望む事の出来る雄大な風景に包まれた露天風呂がウリで、
24時間楽しむ事ができます。

テケテケ一行も夕食を前に、夕暮れに映える三原山をバックに
露天風呂を堪能・・・さっぱりとした身体で夕食を頂いた。

満腹感の中で部屋に戻ったハズが、乾杯のゴングが鳴ると、
時間の経過と飲酒量が倍速モードに突入するのは
いつもの事か・・・。(^^ゞ


三原山  標高 764m

1986年11月の噴火時

伊豆大島といえば、やはり三原山でしょう。

三原山は古くから御神火様と呼ばれて島の人々から崇められ、
絶え間なく噴煙を上げる噴火口や荒々しい溶岩流跡などの迫力が
体験できるハイキングコースも整備されています。

一応「登山」なんだろうけども、整備された道を歩き続けていると、
登山気分にはチョッと物足りない・・・  だけど山頂からの眺望は、
やっぱり「登山」なんですね〜。(^。^)

そして、右の小部屋は何でしょう? 所々に点在していましたよ。
テケテケ一行もそんなお話をしながら、火口を目指していました。 
「雨宿りするトコ?」「噴火した時の避難所?」などなど・・・

頼り甲斐の真偽は「?マーク」だけど、
正解は後者の「噴火時のシェルター」なんだって。

ちなみに'86年の噴火の時には役立ったのかな?



そしてココが三原山の火口です。

火口は周囲約400m、深さ約200mもあって迫力満点!

「立ち入り禁止」の噴き出す水蒸気に恐る恐るながら
触ってみたら、やっぱり暖かいんだね。

「暖かい」を通り越して、「熱い」ところもあるかも
知れないのでマネしちゃやーよ。 (^_^;)



リス村  9:00〜16:30  無休 入園料 630円  04992(2)2543






数百匹の放し飼いにされたリス達と触れ合う事のできる
人気スポットです。

大島動物園でもお会いした、タイワンリス君は
リスといえばイメージするシマリス君と比べて大きめで、
重量感もどっしりしています。
よっぽどお腹を空かせているらしく、おみやげのヒマワリの種を
持っていくと、たくさんのリス君が集団で集まってくれますよ。(^。^)

可愛い顔をしてるけど、鋭い歯と爪をもっていて
動きも素早いので、何となく荒々しいお出迎えに感じます。

そして期間イベントとして行われていた「ウサギの避難訓練」です。
「三原山」の噴火を想定して行われる見せ物で、
飼育係のおじさんの笛の音を聞いて、予想を越えたたくさんの
ウサギ達が集まってきます。
左の写真はまだまだ集まりつつある段階ですが、
ウサギさんのじゅうたんのように一面が埋め尽くされます。

大きい子から小さい子まで、そして、いろんな性格の
ウサギさんたちがいるようで、一生懸命に走ってくる子も
いるかと思えば、仕方なしに付いてくる子、途中で引き返す子
などもいてこれもご愛嬌?

意外と長い距離を走ってくるので、一旦集まった後は
ヘトヘトさ・・・。

園内の展望台から周囲を見渡して、今まさに
大島空港へ着陸しようとする飛行機を発見!

チョッと行ってみよっかな。>^_^<


大島空港







さーて、残り時間もなくなってきた・・・
「伊豆大島の旅」の最後は、ここ大島空港。

羽田空港などの大きな空港をイメージすると、こじんまりとした印象は
拭えないけど、今年・2002年の10月31日よりここ大島空港にも
ジェット機が就航する。

テケテケ一行の足を運んだその日も、来るべきその日に備えて
急ピッチで工事を進めていた。

これまで1200mだった滑走路は1800mに、
300mの誘導路は400mに拡幅される。

羽田空港からわずかに35分、さらに伊豆大島が近くなる。


リス村から着陸を見守った飛行機を確認して、飛行場を後にする・・・


元町のレンタカー営業所まで約10分、ちょうど今日・帰りの船は
元町港からの出航で好都合。伊豆大島の旅に終止符が打たれた。


旅の出発すらもあきらめかけていた伊豆大島。
そして思いがけずも3時間の遅れで実現・・・

台風一過のさわやかな秋空の下、快適な島内散策を満喫して
予定していた行程をほぼ消化した。


同行のお二人との初めての宿泊旅行・・・
時間を気にせず飲み明かした貴重な時間。

そして、それでもまだ時間が足りないと感じさせる。
あれだけ飲んで、あれだけ話したのに・・・>^_^<


セブンアイランド「愛」号がテケテケ一行の乗船を待っている。

さようなら、夢心地・伊豆大島!!(^o^)丿
                           ('02.10.24up)


 
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